⑤取引先・取引関係等の書き方
⑤の部分に書きます。必ず書式はアレンジしましょう。
誰に商品・サービスを購入して頂くのか？
あなたのターゲットは誰なのか？ターゲットの考え方は非常に重要となります。例えば、食堂を営むとした時に食堂近郊のビジネスパーソンでは不十分です。高年収の方をターゲットにするのか？そうでない方をターゲットにするのか？でも全く違ってくると考えられます。男性か女性か？20代の方が好む食事と50代の方が好む食事は違うはずです。
販売チャンネルを明確にしよう
食堂の販売方法も店舗のみで販売するのか？持ち帰り・配達を行うのか？色々な手段があります。ターゲットを明確にしていればその方達への最適な販売方法を見つけ出す事も重要となります。
販売先に掛取引が発生する場合の書き方について
ここでポイントは販売先への代金が手元に入金されるまでの期間と仕入れ先への支払い期間のタイムラグが運転資金の範囲内であるかどうか？です。
例にしますと、あなたが内装業を営んでいて現場工事が終わって元請業者様から入金されるまで期間を売掛（掛けで売った）と言います。内装工事終了後1ヶ月後入金なのか？2ヶ月後入金なのか？
ご自身の資金的な体力も加味して元請業者様とは交渉しましょう。仕入先の目途がたっていないと、仕入原価の見通しが不明確で、事業計画が不安定だと考えられます。信頼でき、かつ条件の良い仕入先の確保は事業の成功を左右するので、早めに目途をたてましょう。融資申請においては、事業の実現性にも疑問符が付けられてしまいます。
「人件費の支払い」の書き方
人件費についても仕入と同じく、事業計画上の収支に大きく影響する部分です。
どの程度のスタッフが必要なのか計画段階で十分検討しましょう。加えて、従業員の給与を何日に締めて、何日に支払うのか？を記載しましょう。
当然ながら資金繰り表と連動した創業事業計画書が必要となります。最近は十分なヒアリングもせずに（驚きのテンプレート事業計画書を販売するコンサル会社もございます）事業計画書のみを作る会社の創業事業計画書で見かける落とし穴ですが、利益の確保のため極端に人件費を安く見積もる傾向があります。オーナー1名とアルバイト1名～2名でどうやってイタリアンレストランのランチタイム20席を2回転させるのでしょうか？「実現可能な事業計画書」が何より大切です。
中身のある事業計画書を作成するにはお客様と私たちの面談する時間の確保は必要不可欠となります。公庫の融資担当者様は事業計画書を観るプロです。テンプレート式なのか、自分自身で作成していない計画書など面談した時に一目で分かります。創業は様々な準備が必要となります。
しかも全てがはじめての取組みばかりです。イレギュラーもあるでしょう。しかし資金調達なしには計画通りの実行はなし得ません。「時間を作るという考え方」ではなく「時間は作るもの」と考え方で行動していきましょう。